漆喰壁の自然が創り出す、唯一無二の白い輝きは、他の素材では決して表現できない、深みと上質感のあるものです。
どんなインテリアにも調和し、空間をワンランク上の洗練された雰囲気へと導きます。これは、漆喰が空気中の二酸化炭素と化学反応し、元の石灰岩と同じ成分である炭酸カルシウムの結晶となることで生まれる独特の光沢です。年月をかけてゆっくりと硬化していく過程で、結晶が光を乱反射し、奥行きのある白い輝きを放ちます。
漆喰は、古くから日本の住まいに使われてきた伝統的な塗り壁材です。その優れた吸放湿性能は、高温多湿な日本の気候風土にぴったり。
漆喰は、無数の小さな穴を持つ多孔質構造で、まるで壁が呼吸しているような状態です。この構造により、外壁に塗布した場合、真夏のような高温時には熱を放出し、真冬のような低温時には熱を蓄えることができます。
また、室内壁に漆喰を使用すると、冬場の暖房効率が上がり、室温を暖かく保ちやすくなります。これは、多孔質構造の空気層が断熱材の役割を果たし、熱を逃がさないためと考えられます。
漆喰は、静電気を発生させない性質を持っています。そのため、空気中のホコリや汚れを吸着しにくく、黒ずみ汚れや変色を抑えることができます。
また漆喰は、施工後、年月を経るにしたがい、空気中の二酸化炭素と化学反応し、徐々に硬化(主成分である石灰石へと戻る)していきます。つまり、漆喰は時間とともに耐久性が増す塗り壁材なのです。
漆喰は、ビニールクロスや合板と異なり、化学接着剤を必要としません。それ自身が空気中の二酸化炭素と化学反応を起こして固まるため、シックハウス症候群の原因にもなるホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物を放出することがありません。
化学物質を一切使用していない漆喰は、家族の健康を守る、安心・安全な建材です。
無垢材は、肌触りがとても温かく、しっとりと手に馴染みます。まるで自然のぬくもりをそのまま感じているような、心地よい感覚です。無垢材の床を裸足で歩けば、足裏から自然のエネルギーを感じられるでしょう。
無垢材は、まるで呼吸をしているかのように、周囲の湿度を調整する優れた性質を持っています。湿気の多い日は湿気を吸収し、逆に乾燥した日には湿気を吐き出します。人が快適と感じる湿度である40~60%保ち、一年を通して過ごしやすい環境が期待できます。
無垢材は、調湿作用以外にも、温かみのある質感、経年変化による味わい深さなど、様々な魅力を持つ素材です。無垢材を使用した住まいは、快適で健康的なだけでなく、長く愛せる空間を演出します。